暗号通貨と日本円・ドルなどの法定通貨には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか？暗号通貨で代表的なビットコインを例に、両者の違いを比較してみましょう。
実体
ビットコインと法定通貨でまず大きく異なるのは、実物があるかないかという点です。法定通貨には紙幣や硬貨がありますが、ビットコインはデータ（暗号）として存在します。取引所に口座を開設し、ビットコインを購入すると、口座で財布の役割をする「ウォレット」にビットコインのデータが入ります。売却したり送金したりする場合は、紙幣や硬貨ではなく、データをやり取りすることになります。
発行主体・管理者
日本円などの法定通貨は、国や中央銀行が発行・管理しています。対してビットコインは、国や中央銀行が発行しているわけではありません。特定の国や機関に依存しないので、インターネット環境さえあれば国を問わずやり取りができます。
発行量
法定通貨は発行上限が決まっておらず、そのときの社会情勢に合わせて発行数が決まります。国の金融政策次第で、紙幣を大量に発行したいときはいくらでも発行できてしまいます。
そのため、お金の価値が下がってしまうリスクがあります。一方、ビットコインは発行量に上限があるため、流通量が増えて価値が下がるという心配がありません。もちろん金融政策によって価値が左右されることもありません。
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